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またまた知的生き方文庫です。矢野正秋さんの書いた「ユダヤ式交渉術 」を読んでいます。交渉術というとアメリカスタイルを思い浮かべますが、この本ではそのストロングスタイルを一刀のもとに切り捨てています。日本式などもはや交渉ではありません。
この本のもっとも盛り上がるところは、ロスチャイルド家が交渉術を利用して、いかにして成功し、金融帝国を築き上げたかを記述しているところでしょう。マイヤー・ロスチャイルドがそのビジネス人生の初めにおいて、古銭の収集・研究をしていたころの以下の記述がとても印象的でした。
”どんな成功者を見ても、人生の前半においてはこつこつと算術級数的な努力を続けている。そうした努力の積み重ねがあってはじめて、幾何級数的に花開くことができる。古来、青・壮年期に小刻みの努力をしないものが成功したためしはない。”
”この小刻みの努力、小刻みの商法こそ、人生に成功する秘密であろう。世間は神より厳しいものだ。その厳しい世の中でひとかどの人物といわれる人はたいてい、倦むことのない小刻みの努力を続けているのである。どんな時代にあっても、どんな社会にあっても、小刻みの努力をしないで賭け事やアルコールに日を過ごす若者に未来はない。”